ホルモンバランスをコントロールしているのは脳の中心部分にある間脳の視床下部というところです。
視床下部の下には小豆ほどの大きさの下垂体がつり下がっていて、下垂体から性腺刺激ホルモンや甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、成長ホルモンなどさまざまなホルモンが分泌され体の機能がコントロールされているのですが、この下垂体からのホルモン分泌を調整しているのが視床下部のホルモン中枢なのです。

視床下部にはホルモン中枢以外にも様々な中枢があり、その中にはそれぞれの臓器で働く末梢自律神経を統制する自律神経中枢もあるのです。
ですから、ホルモン中枢の機能がおかしくなると、視床下部にあるその他の中枢にも連鎖反応のような影響が現れるので、ホルモンバランスの乱れによって自律神経失調症がおこるのです。
男性の場合は思春期に性ホルモンが一斉に分泌されますが、思春期を過ぎるとその後は更年期辺りまではホルモンバランスは安定していますので、ホルモンバランスの乱れによる自律神経失調症になることはあまりありません。
一方、女性の場合は、思春期で初潮を迎えた後も毎月月経があり、さらに妊娠や出産を経験し、閉経を迎えるまで一生の大半でホルモン中枢が絶えず変化しています。
このため、女性は男性に比べてホルモンバランスが乱れることが多くなり、自律神経失調症のおこる頻度も高くなる訳です。