めまい、立ちくらみを伴う自律神経失調症の症状

自律神経失調症では、周りのものがぐるぐる回る、体がふわっと宙に浮いたような感覚がする、といった症状が現れることがあります。
このような症状は、自律神経のバランスが乱れることによって、体の平衡感覚を保つ機能と関係のある脳の一時的な血行不良や耳の奥にあるネバネバした液体の流れの変調が原因であると考えられます。

体の平衡感覚を保つ器官は、耳の内耳にある三半規管です。
平衡感覚を保つ三半規管

三半規官は3本の管がそれぞれ直角に出ていて、管の中に満たされたリンパ液が頭の傾きによって動きます。
このリンパ液の動きを三半規管の中にある毛のような突起物を持つ有毛細胞が感知して、頭がどの向きに傾いているかという情報を脳に伝えるのです。
ですから、この耳の内耳のリンパ液が正常に流れないと平衡感覚を正確に感知することができませんし、三半規管からの情報を受け取る脳の部分のの血流が悪くても平衡感覚の情報を正確にキャッチできないため、めまいや立ちくらみ、ふわふわとする浮遊感の症状が現れるのです。

めまいが繰り返し起こり、これに難聴や耳鳴り、吐き気が伴う症状が現れるとメニエール病と呼ばれています。

動悸、頻脈など不整脈を伴う自律神経失調症の症状

自律神経失調症では、特に運動など体を動かしていないのに、急に心臓がどきどきしたり、脈拍が乱れたりすることがあります。

心臓の鼓動は、右心房の壁に存在する洞房結節と呼ばれるところからの電気の刺激伝導によって制御されていますが、この心拍数の速度を自動的に調整しているのが自律神経なのです。
自律神経のうちの交感神経が優位に働いていると心拍数が増加し、副交感神経が優位に働くと心拍数は減少します。
そのほか心拍数は、交感神経系循環ホルモンであるアドレナリンとノルアドレナリンが副腎髄質から血液中に分泌されることによって増加したり、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると増加したりとホルモンの分泌量によっても影響を受けます。

ですから、自律神経失調症で自律神経が不安定になると、心臓の鼓動を一定に保っている刺激伝導系乱が乱れるために、動悸や不整脈などの症状が現れるのです。
不整脈がある人は、同じ不整脈が何度も起こりやすい傾向があり、不整脈によって心臓から全身に送られる血液の量に悪影響がでると、ふらつきやめまいなどの症状が伴うことがあります。

軽度の不整脈はそれほど問題にはなりませんが、胸の痛みや息切れを伴う症状は冠状動脈の動脈硬化など心疾患の可能性もありますので、お医者さんに見てもらうようにしましょう。
心臓は生命に関わる器官であることから、ちょっとした動悸や胸部の不快感も気になって不安になり、そんな不安や恐れが動悸や息切れなどの症状はさらに強くする心臓神経症と呼ばれる神経症になる悪循環をもたらしますので、早期に原因をはっきりさせて精神的な不安を取り除くことも大切です。


頭痛、肩こりなど痛みを伴う自律神経失調症の症状

自律神経失調症の症状としてよくおこるのが頭痛や肩こりなど痛みを伴う症状です。
これらは主に自律神経のうちの交感神経が過剰に働くことによっておこる症状です。
交感神経の働きが強くなると末梢にある毛細血管が収縮し、血流が悪くなるため血行不良をおこします。
血行不良になると筋肉が緊張するので、頭痛や首筋のこり、肩こりなどの症状が現れるのです。
さらに、筋肉を覆っている筋膜にある神経や筋肉の血管壁にある神経が刺激されることによって筋の痛みが現れることもあるのです。

女性の場合は、ホルモンバランスの乱れによる自律神経失調症によって、月経前や月経時、排卵時に骨盤内の臓器が充血するために腰の痛みを伴うことがあります。

また、自律神経失調症によって顔面に激しい痛みを感じる方もいらっしゃいます。
顔には、脳かられるこめかみのところ神経節を作り、そこから3本に枝分かれしている三叉神経と呼ばれる神経があります。
三叉神経痛は一瞬の走るような激痛がおこり、痛みのため歯磨きができなかったり、顔も洗えないばかりか、食事をとることもままならないという状態になることもあります。

ただし、これらの痛みの症状は、神経の圧迫によるものなど自律神経失調症以外の病気が原因であることもありますので、自律神経失調症打と決めつけずにお医者さんによく診断してもらう必要があります。
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