自律神経の各器官への作用

自律神経の交感神経と副交感神経は互いに相反する作用で制御していますがが、各器官へはそれぞれ以下のような働きをしてバランスをとっています。
自律神経失調症になって自立神経のバランスが崩れると、片方への作用が強くなり、症状として現れるのです。

交感神経

器官

副交感神経

散大

瞳孔

瞳孔

収縮

分泌量減少

唾液

唾液

分泌量増加

心拍数増加

心臓

心臓

心拍数減少

収縮
→血圧上昇

末梢血管

末梢血管

拡張
→血圧降下

拡張

気管・気管支

気管・気管支

収縮

運動促進

胃

運動抑制
胃液分泌増加

グリコーゲン分解
→ブドウ糖の放出

肝臓

肝臓

グリコーゲン合成

排尿筋の弛緩
→排尿抑制

膀胱

膀胱

排尿筋の収縮
→排尿促進

便秘、下痢を伴う自律神経失調症の症状

便秘や下痢は腸の働きに異常がある時に起こるのですが、大腸の働きは自律神経によって支配されています。
腸は蠕動運動(イモムシののような動き)で食べた物を移動させていくのですが、この動きは自律神経のうちの副交感神経が働くことによって行われ、交感神経によって抑制されてバランスをとっています。

蠕動運動が正常に行われていると正常な便意が起こり、大腸で適度に水分が吸収されるのでよい形の便が排泄されますが、副交感神経が働かないと腸が痙攣して蠕動運動が止まってしまうので便秘になってしまい、逆に副交感神経の働きが強すぎると細かく痙攣するような蠕動運動が起こり、大腸で十分水分が吸収されないまま急激に移動するため、下痢を起こしてしまいます。
ですから、精神的なストレスによって自律神経のバランスが崩れると、下痢や便秘を起こしやすくなり、場合によっては下痢と便秘が交互に起こることもあります。
また、ガスが溜まってお腹が張ったり、おならがよく出るといった症状も現れます。
ストレスが原因によるこれらの症状は過敏性腸症候群と呼ばれていて、ストレス社会となった現代では過敏性腸症候群を訴える方が非常に増加しています。

冷え、のぼせ、しびれを伴う自律神経失調症の症状

「足下が冷えて仕方がない」、「顔がカッカとのぼせる」、「足先がしびれてくる」、という症状をお持ちの方は特に女性の方に多く見受けられます。
自律神経失調症では、冷えやのぼせ、しびれという症状が現れますが、これらは全て血液の循環の異常によるものです。

通常気温や室温の変化すると、自律神経がその変化に対して自動的に反応し、体温を調整しているくれています。
体感温度が高くなると自律神経のうちの交感神経が働き、血管を縮小して血流を減らして体温を下げようとし、逆に体感温度が下がると自律神経のうちの副交感神経が働き、血管を拡張して血流を増やし、体温を上げようとします。
しかし、自律神経失調症の場合には、こうのうような自律神経による自動的な体温調整機能のバランスが乱れているため、交感神経の働きが高まり血管が収縮すると足腰が冷えたり、副交感神経の働きが高まり血管が急激に拡張すると顔がカッとほてったり、また、場合によっては「足は冷えるのに顔はほてる」という上半身と下半身の自律神経のバランスが互い違いに起こるケースもあらわれてきます。
また、しびれも冷えのケースと同様に血液の流れが悪くなり足の血行が悪くなったときに起こる症状です。

自律神経失調症とは?

自律神経失調症とはとは、自律神経のバランスが崩れることによって体に起こる様々な症状の総称です。
圧倒的に女性に多く見られる症状ですが、ストレス社会となった今日では、男性にも自律神経失調症の症状を訴える方が増えてきました。

自律神経失調症も問題点は、明らかに体調がおかしいにも関わらず、病院で精密検査を受けても異常が見つからず、具体的な治療方法が見つからないことです。
そのため、お医者さんもとりあえず精神安定剤を処方して症状を緩和させるぐらいしかできません。

自律神経失調症の症状は、眠れない、イライラする、頭痛、肩こりなど具体的な病気ではないため、他人にはなかなか理解してもらえず、職場や家庭内の人間関係にも影響してしまいます。
そのような生活環境がさらに自律神経失調症の症状を悪化させる原因となりますので、自律神経失調症についての知識を深め、自分の体の状態をよく把握し、そして自分なりの対策、解消法を考えて見つけることが大切です。
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